今回、ご紹介しますのは、作者・原秀則さんの漫画が原作の「ほしのふるまち」です。
2006年から2008年に連載された漫画を原作とし、映画は2011年に公開されました。切なくも懐かしい青春時代を思い起こさせる、胸がときめく物語です。
予告・制作陣
製作スタッフ
監督:川野浩司
主題歌:高田梢枝「ほしのふるまち」
挿入歌:astrocoast「サヨナラワンダー」
キャスト
堤恒太朗(中村蒼)
東京の進学校に通っていたが授業についていけず、進級が危うくなり富山県氷見市の親戚(宮本家)に住ませてもらい、高校に編入することになる。内気な性格だが東京ではバンドをやっており、インディーズバンドに詳しい。
一ノ瀬渚(山下リオ)
宮本家の隣に住み、恒太朗と同じクラスになる少女。ハンドボール部だったが、母子家庭で母親の助けをするために辞めてバイトをしている。東京に行った宮本家の一人息子・正樹が好きだった。弟と妹がおり面倒をみながら家事も手伝う。
栗田美奈子(児玉絹世)
恒太朗が通う高校のクラスメートで旅館の娘。東京の大学に進学希望だが両親は旅館を継いでもらいたいために反対している。転校してきた恒太朗に好意を持ち、渚に「好きだ」と宣言してから家に招待したり、一緒に予備校に行くようになる。
宮本正樹(KG)
宮本家の一人息子で、渚の初恋の相手。地元では文武両道の人気者だった。大学進学のために上京していたが、突然帰ってくる。東京で就職活動していたが、あまり上手くいかず苦労していた。車は3代目スカイライン(ハコスカ)。
ストーリー
恒太朗は東京の進学校に通っていたが授業についていけず、富山県氷見市の高校に編入することになる。遠縁の親戚、宮本家から通うことになるが、その隣に住む渚と同じクラスとなり、気になり始める。しかし、渚は恒太朗が居候している宮本家の一人息子、今は東京の大学に通う正樹が好きだった。
同じクラスの美奈子は東京からきた恒太朗が気になり、家に誘ったり一緒に予備校に通うようになる。渚は母子家庭のため、母親を気遣いハンドボール部を辞めたり、看護師になる夢を諦めて就職しようとする。
そんなある日、正樹が急に東京から帰ってくる。
感想
正直、あまり期待しないで観たのですが、非常に良かったです。
観る前は出演者にあまりなじみがなかったのですが、主演の中村蒼さんの演技がとても良かったです。冒頭で電車に乗っている時は進行方向に対して後ろ向きだったのに、映画のラストでは進行方向に向いて笑顔で富山県に帰ってくるのが印象的でした。

音楽が良くて、特に冒頭で流れていた「サヨナラワンダー」が凄く耳に残りました。あれでこの映画を最後まで観ようと思いました。

渚ちゃんが母親のために夢を諦めようとする気持ちに共感できて悲しかったです。あの状況ではそうなりますよね。ただ恒太朗君は美奈子ちゃんに冷たすぎない?とは思いました。

漫画が連載中にも富山県の物語だから映画にしよう!と話が進んでたみたいです。劇中には富山県知事も出演し、富山県出身の柴田理恵さんの方言も印象に残ります。それとカメラワークが独特でわざと手持ちカメラで揺れを感じさせるような撮り方になっているので、画面酔いする方は注意が必要かもしれません。
それと一番印象的だったのが、音楽がとても効果的に使われていたこと。
調べてみたら、プロデューサーは、数々の音楽作品を手がけてきた須藤晃さんでした。この方は尾崎豊さん、浜田省吾さん、玉置浩二さんなどの音楽制作に携わっていたみたいでした。やはり良い音楽を持ってきますね。
特にオープニングで流れた「サヨナラワンダー」はグッときました。
物語そのものは奇抜なものではなく、先も読める展開ではありますが、こういった甘酸っぱい青春ものは観ると幸せになれます。大人になってみると失ったピュアさが取り戻せるようでした。
「世界でいちばん優しい”再生”ラブストーリー」、観ると心が洗われますよ!
映画とドラマの夜ふかし座
この作品はどこで見られる?
ほしのふるまち(2011年)
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